冠詞を使う時・使わない時 英語文法解説 上級編 part 46

文法解説-上級編
この記事では、英語の学習塾で8年以上の指導経験がある筆者が、分かりやすく易しい英文法解説をしています。ケンブリッジ大学で出版された文法書シリーズを参考にしており、初級編・中級編・上級編のそれぞれを解説しています。簡単なイラストを交え、中学生から社会人まで、幅広い層に対応できる英語の文法学習を提供しています。筆者は生徒たちから「分かりやすい!」と評判であり、その指導経験を活かした文章が魅力です。ぜひ、英語の学習に役立ててみてください。
スポンサーリンク

第46回:冠詞の細かな使い方を見てみましょう。

ネイティブの会話を聞いていると、theが強調されたりしますよね。
今回の記事では、その理由が明らかになります。

Q. この記事で、一番大事なことって何?

A. 大事なことを、1枚の画像にまとめました。

いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。

[広告]
確かな英語力は、日々の継続から。
その継続を後押しする、第二言語習得理論に基づいた
オンライン英語学習プログラムがあります。
英語を使う人のための、確実なスキルアップが望める
7日間の無料体験はこちらから!

冠詞の使い方。細かいルール

画像にまとめた基本的な使い方を踏まえた上で、細かい内容を見てみましょう。

英語の冠詞について、以下のようなルールがあります。

  1. a/anは、人の職業を表すときに使います。
    例えば、「She was a company director when she retired.」と言えます。ただし、職名が明確である場合は、冠詞は必要ありません。例えば、「She’s been appointed (the) head of the company.」と言えます。また、「Dr Simons has taken on the position of Head of Department.」といったように、「the position of」などといった役職を表す表現の後では、職名の前では冠詞を使いません。を使います。
  2. 人名や場所名には、通常冠詞を使いません。
    ただし、同姓同名の場合や、その人が有名人の場合にはtheを使います。例えば、「That’s not the Stephen Fraser I went to school with.」や、「Do they mean the Neil Armstrong, or someone else?」のように言えます。
  3. 特定の人物の優れた資質を表すときには、a/anを使ったり、あるいは冠詞を使いません。
    また、特定のメーカーが作った製品や、特定のアーティストの作品を指すときにもa/anを使います。
  4. お話やジョークの中で、新しい人物や物を紹介する際には、thisを使うことがあります。
  5. 形容詞の最上級を表すときには、通常theを使います。ただし、文脈によっては、theを省略することもあります。

以上が冠詞のルールです。これらを使い分けることで、より正確で自然な英語を話すことができます。

具体例

  1. 具体例:職業を表す
  • She was a teacher before she became a lawyer.
  • The President of the United States is a unique position.
  • The role of CEO requires strong leadership skills.
  • Dr. Smith has been appointed Head of Cardiology.
  • John is a sales manager at the company.
  1. 具体例:人名・場所の名前
  • I went to school with a girl named Sarah Johnson.
  • Have you heard of the musician, the late Prince?
  • The Smith family is very generous.
  • The famous painter, Vincent Van Gogh.
  1. 具体例:特定のメーカーの製品・特定のアーティストの作品
  • I saw a Picasso at the museum yesterday.
  • That car is a Ferrari.
  • Majid wants to be a Messi in soccer.
  1. 具体例:話・ジョークでthisを使う
  • As I was walking along, this dog came up to me and started barking.
  • This guy walks into a bar and orders a drink.
  1. 具体例:比較表現の最上級を表す時
  • The tallest building in the world is the Burj Khalifa in Dubai.
  • He is the best chef in town.
  • This is the worst movie I’ve ever seen.

[広告]
TOEICのスコアを上げたいけれど、
まとまった勉強時間が取れなくて困っている…
なら、細かいスキマの時間を使いながら、
少しずつスキルを積み重ねてみてはどうでしょう。
スマホ1つでスコアアップが出来る、
オンライン講座のリンクはこちらから。

Q. この文法はどうやって使うのでしょうか?

A. 今回文法を活用した会話文を見てみましょう。

Did you hear that Sarah got a new job?
(サラが新しい仕事を得たって聞いた?)

No, I didn’t. What is her new job?
(いや、知らなかったよ。どんな仕事?)

She’s been appointed the head of marketing at XYZ Company.
(彼女がXYZ社のマーケティング部長に任命されたんだ。)

Wow, that’s impressive. She’s always been interested in marketing.
(すごいね。彼女はいつもマーケティングに興味があったし。)

Yeah, she’s really excited about it.
(そうだね、彼女は本当にその仕事に興奮してるんだ。)

[広告]
ロゼッタストーン・ラーニングセンターで、最先端の教育制度を活用して英語を学びませんか?私たちは個々の学習ペースに合わせてeラーニングと対面教育を組み合わせ、柔軟な学習環境を提供しています。自宅でのeラーニングと対面教育のメリットを最大限に活かし、あなたの英語学習をサポートします。最新のテクノロジーと個別の指導が組み合わさった当センターで、自由な学習スタイルを体験してみませんか?英語学習を楽しく効果的に進めるための環境がここにあります。新たな一歩を踏み出して、新しい英語学習の旅に参加しましょう!

Q. この記事の要点は?

A. 冠詞の細かいルールを確認しました。

  • a/an は、人の仕事を述べる際に使われますが、独特のポジションや職名には the を使う、あるいは、冠詞を使いません。
  • 個人名や場所名の前には冠詞が使われませんが、その人を特定する場合や有名人を強調する場合、人を説明する形容詞や家族全体を述べる場合には the が使われます。
  • 人の優れた特性を述べる際には、人名に a/an が使われます。また、特定のメーカーの製品や特定の芸術家の作品、知らない人を指す場合にも a/an が使われます。
  • ストーリーやジョークでは、新しい人や物を紹介する際に a/an の代わりに this がよく使われます。
  • 最上級形容詞の後ろに名詞や定義フレーズが続く場合は the が使われますが、名詞や定義フレーズが続かない場合には、非公式なスタイルでは the を省略することができます。

次回の文法解説は?

この記事を作る際に参考にした文法の解説書になります。
すべて英語で書かれていますが、練習問題が付いてます。
イギリス英語なので、スペル等の表記が異なる部分もありますが、
「使い方を練習したい」「繰り返し問題を解きたい」
という方は、使ってみても良いかもしれません。

関連記事一覧

[広告]
日本人の講師と学んで英語を使う不安を減らし
ネイティブの講師とのレッスンで、学んだことを活用する
そんな、体系的な英会話のレッスンを提供している、
オンライン英会話スクールのリンクはこちら。

他の文法解説記事を検索できます。

スポンサーリンク
ブログランキング・にほんブログ村へ

コメント

タイトルとURLをコピーしました