間接話法の時制を整える 英語文法解説 上級編 part 35

文法解説-上級編
この記事では、英語の学習塾で8年以上の指導経験がある筆者が、分かりやすく易しい英文法解説をしています。ケンブリッジ大学で出版された文法書シリーズを参考にしており、初級編・中級編・上級編のそれぞれを解説しています。簡単なイラストを交え、中学生から社会人まで、幅広い層に対応できる英語の文法学習を提供しています。筆者は生徒たちから「分かりやすい!」と評判であり、その指導経験を活かした文章が魅力です。ぜひ、英語の学習に役立ててみてください。
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第35回:間接話法を使う時の注意点。

間接話法においては、that で文を繋げるので、時制を整える必要があります。

Q. この記事で、一番大事なことって何?

A. 大事なことを、1枚の画像にまとめました。

いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。

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Q. 間接話法を使う時の注意点とは?

まずは、間接話法を使用する際の注意点を挙げたいと思います。

  1. 時制の変更:直接話法で述べられた言葉を報告する際には、時制を適切に変更する必要があります。通常、直接話法で述べられたことが現在の事実である場合、時制は変更されません。

例: “I am from Tokyo,” she said. (彼女は言った、「私は東京出身です」と。)
→ She said that she was from Tokyo. (彼女は、彼女が東京出身であると言った。)

  1. 副詞、代名詞、時間表現などの変更:直接話法で述べられた言葉を報告する際には、副詞、代名詞、時間表現なども適切に変更する必要があります。

例: “I will meet you here,” she said. (彼女は言った、「私はここであなたに会います」と。)
→ She said that she would meet me there. (彼女は、彼女がそこで私に会うと言った。)

  1. 間接話法の導入:直接話法で述べられた言葉を報告する際には、間接話法の導入が必要です。これは通常、接続詞や「that」といった導入語を使用することで行われます。

例: “I am studying English,” he said. (彼は言った、「私は英語を勉強しています」と。)
→ He said that he was studying English. (彼は、彼が英語を勉強していると言った。)

細かい内容を確認する

1.報告される文の動詞の時制
報告される文(that 節以下)が過去の出来事である場合は、過去形 (過去形、過去進行形など) を使用します。報告される文(that 節以下)が過去に存在していたことが報告される場合は、過去完了形を使うことが多いです。ただし、ある出来事が別の出来事よりも前に起こったことが明らかであれば、過去完了形を使う必要はありません。その場合は、過去形を使用します。

2.報告される文が常習的または現在も存在する場合
報告される文(that 節以下)が永続的または習慣的な状態である場合、または報告される時点でまだ存在する、または関連性がある場合は、報告する動詞の時制に合わせて現在形 (または現在完了形) を使用します。ただし、報告する動詞が過去形である場合は、報告される文(that 節以下)で現在形、過去形、現在完了形、または過去完了形を使用することができます。

3.報告する動詞の時制
過去に言われたことや考えられたことを報告する場合、報告する動詞は過去形になります。現在のニュース、意見などを報告する場合は、報告する動詞に現在形を使用することができます。過去形も使用できますが、①真実であることを強調するためには、現在形を使用することが好ましいです。また、②情報を聞いたが真偽が不明な場合は、現在形を使用することが多いです。③権威者の言葉を報告する場合は、報告する動詞に現在形を使用することが一般的です。④多くの人が言うことを報告する場合は、現在形を使用することが多いです。

具体例

  1. Verb tense in the reported clause:
  • Past tense:
    “I saw Emma at the party last night,” said Tom.
    → Tom said that he had seen Emma at the party the night before.
  • Past perfect:
    “I had already finished my homework when my friend came over,” said Lucy.
    → Lucy said that she had already finished her homework when her friend had come over.
  • Present tense:
    “I believe that aliens exist,” said the scientist.
    → The scientist said that he believes that aliens exist.
  1. Verb tense in the reported clause:
  • Present tense in reporting clause and reported clause:
    “I think he is really talented,” said Sarah.
    → Sarah said that she thinks he is really talented.
  • Past tense in reporting clause and present tense in reported clause:
    “He said that he wants to come to the party,” said Lily.
    → Lily said that he wants to come to the party.
  • Past tense in reporting clause and past tense in reported clause:
    “They noted that the rate of inflation had slowed down,” said the journalist.
    → The journalist said that they had noted that the rate of inflation had slowed down.
  1. Verb tense in the reporting clause:
  • Past tense:
    “She told me that she had already eaten dinner,” said John.
    → John said that she had told him that she had already eaten dinner.
  • Present tense:
    “The weatherman says that it will be sunny tomorrow,” said the news anchor.
    → The news anchor said that the weatherman says it will be sunny tomorrow.
  • Present tense or past tense:
    “I hear that the company is going through some changes,” said Jane.
    → Jane said that she hears / heard that the company is going through some changes.

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Q. この文法はどうやって使うのでしょうか?

A. 今回文法を活用した会話文を見てみましょう。

Hey, did you hear about the new vaccine against malaria?
(ねえ、マラリアの新しいワクチンについて聞いた?)

No, what about it?
(いや、何それ?)

US scientists claim that they have developed a new vaccine against malaria.
(アメリカの科学者たちは、新しいマラリアのワクチンを開発したと主張しているんだ。)

That’s great news! When did you hear about it?
(それは素晴らしいニュースだね!いつ知ったの?)

I read it in the news this morning.
(今朝ニュースで読んだんだ。)

I hope it’s true. We really need a solution for malaria.
(本当にそうだといいね。マラリアの解決策が必要だよね。)

Yeah, let’s hope so.
(そうだね、期待しよう。)

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Q. この記事の要点は?

A. 間接話法を使う時の注意点をまとめました。

・間接話法において、報告される節の動詞の時制は、話し手が報告する時点での過去形を使う。
・過去形で報告する際、報告される節が元々過去形である場合は、過去完了形を用いることがある。
・永続的な状況や現在も続いている状況を報告する場合は、報告する節の動詞の時制に合わせて、現在形(または現在完了形)を使う。
・報告する節の動詞の時制が過去形の場合、報告される節の動詞の時制は現在形、過去形、現在完了形、過去完了形のいずれでもよい。
・報告する動詞の時制は、過去形を使うことが一般的であるが、現在形を使うこともできる。
・報告する内容が真実であることを強調する場合は、現在形を使うことが好ましい。
・何らかの権威の言葉を報告する場合や、多くの人々が言っていることを報告する場合、現在形を使うことが一般的である。

次回の文法解説は?

この記事を作る際に参考にした文法の解説書になります。
すべて英語で書かれていますが、練習問題が付いてます。
イギリス英語なので、スペル等の表記が異なる部分もありますが、
「使い方を練習したい」「繰り返し問題を解きたい」
という方は、使ってみても良いかもしれません。

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