「each」と「every」の違い。理解して使えてますか? 英語文法解説 中級編 part 91

文法解説-中級編
学習塾での指導歴8年以上の筆者が、
塾に通う中・高生たちから、「分かりやすい!」
評判の英文法解説を、記事にしました。

参考にするテキストは、ケンブリッジ大学で出版している
文法書シリーズです。初級編・中級編・上級編を、それぞれ
解説していきます。

簡単なイラストを交えながら、読む人にとって分かりやすく、
易しい文法解説をしたいと思っています。

中学生の学校の復習はもちろん、高校生のテスト対策
社会人の英語の学び直しまで、用途に合わせて使える
英語の文法学習を提供出来れば良いなと思っています。
ぜひ、ご活用下さい!

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第91回:「each」と「every」の違いを見比べる。

似たような意味の単語ではありますが、
異なる点があるので、見比べてみましょう。

Q. この記事で、一番大事なことって何?

A. 大事なことを、1枚の画像にまとめました。

いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。

「each」と「every」の違いのまとめ画像

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Q. そもそも、「each」と「every」の意味は何だっけ?

A. 「each」…「それぞれ」
「every」…「すべて」

日本語の意味を見てみると、意味の違いがハッキリしているのですが、
今回は、英語での、細かい使い方の違いに注目してみましょう。

「each」の場合

  • 「each」を使う時は、1つ1つがハッキリ別れている。
  • 「each」を使う時は、数が少ない時に使う。
    (2個のものを見比べる時にも使える。)
  • 「each + 名詞」の形で使うことも出来る。
  • 「each」1単語でも使うことが出来る。
  • 「each one / each of 〇〇」の形で使うことも出来る。
  • 「each」は文中、あるいは、文末でも使うことが出来る。

「every」の場合

  • 「every」を使う時は、物や事柄をグループとして考えている。
  • 「every」を使う時は、数が多い時。
  • 「every」を使って、頻度を表すことも出来る。
  • 「every + 名詞」の形で使うことも出来る。
  • 「every」1単語では、使うことが出来ない。
  • 「every one of 〇〇」の形で使うことが出来る。
  • 「everyone」(1語)は、「everybody」と同じ意味
  • 「every one」(2語)は、「each one」と似たような意味。

例文を見ながら、意味の違いを確認してみましょう。

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Q. これらの表現を使うと、どんな文ができるの?

A. 例文を何個か書いておきます。

  • Every seat in the theater was taken.
    (映画館の座席は全て取られていた。)
  • There are six apartments in the building. Every one has a balcony.
    (その集合住宅は、6つの部屋があり、それぞれにベランダがある。)
  • There’s a train to London every hour.
    (ロンドン行きの電車は、毎時間出ている。)
  • The book is divided into five parts and each of these has three sections.
    (その本は、5つの章に分かれていて、それぞれ3節ずつにまとめられている。)
  • As soon as everyone had arrived, we began the meeting.
    (全員が到着するとすぐに、会議を始めた。)
  • I asked her lots of questions and she answered every one correctly.
    (私は彼女に多くの質問をして、彼女は、それぞれに正確に答えた。)

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Q. これらの表現は、どんな時に使えるの?

A. この表現が使える場面をイラストにしてみました。

イラストで分かる「each」と「every」の使い分け

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補足:イラストの日本語訳

※注)多少、意訳しております。

I made a new “to do list” that I want to do next year.
(来年に「やりたいことのリスト」を作ったんだ。)

Are you making such a list every year?
(そんなリストを毎年作っているの?)

Yes, of course. Actually, I couldn’t do a lot this year.
So, I want to achieve as much as I can next year.
(もちろん。実際、今年は多くのことが出来なかったんだ。
だから、来年は出来るだけ達成したいんだ。)

Do you mind if I have a look at that list ?
(そのリストを見せてもらっても良い?)

Not at all. This is my next year’s “to do list”.
(構わないよ。これが、来年の「to doリスト」だね。)

I think each goal is difficult, but I hope you can do them all.
(それぞれの目標は難しいと思うけど、全部達成出来ると良いね。)

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Q. この記事の要点は?

A. 「each」と「every」の使い分けを確認しました。

どれくらいの数を想像しているかで、言葉を使い分けるので、
そのニュアンスを理解しておきましょう。

文法は、スポーツで言うところのルールブックみたいなもの。
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