過去形と過去進行形 英語文法解説 上級編 part 4

この記事では、英語の学習塾で8年以上の指導経験がある筆者が、分かりやすく易しい英文法解説をしています。ケンブリッジ大学で出版された文法書シリーズを参考にしており、初級編・中級編・上級編のそれぞれを解説しています。簡単なイラストを交え、中学生から社会人まで、幅広い層に対応できる英語の文法学習を提供しています。筆者は生徒たちから「分かりやすい！」と評判であり、その指導経験を活かした文章が魅力です。ぜひ、英語の学習に役立ててみてください。

第４回：過去形と過去進行形を使うと…

これまでよりも細かい使い方に
目を向けてみましょう。

Q. この記事で、一番大事なことって何？
Q. この文法はどうやって使うのでしょうか？
Q. この記事の要点は？
次回の文法解説は？
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Q. この記事で、一番大事なことって何？

A. 大事なことを、１枚の画像にまとめました。

いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。

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Q. 過去形と過去進行形の違いって何？

A. 英語の過去形と過去進行形は、
過去の行動を表すために使用されますが、
微妙な違いがあります。

【過去形】
過去形は、過去に完了した行動を表します。
これは、過去の特定の時間に起こった出来事、習慣、状態、
または経験を表すことができます。

例：

I walked to the store yesterday.
（私は昨日店まで歩いた。）
She finished her homework last night.
（彼女は昨晩宿題を終えた。）

【過去進行形】
過去進行形は、過去に進行中だった行動を表し、
過去のある時間に進行中だったことを表すために使用されます。

例：

I was walking to the store when it started raining.
（雨が降り始めたとき、私は店に向かって歩いていました。）
She was studying for her exams all night.
（彼女は一晩中試験勉強をしていた。）

過去進行形は、過去のある時間に進行中だったことを表すため、
“when”、”while”、”as”などの接続詞と一緒に使われることがよくあります。

例：

He was sleeping when I arrived.
（私が到着したとき、彼は寝ていました。）
They were talking as I walked in.
（私が入ってきたとき、彼らは話をしていた。）

したがって、過去形は完了した過去の行動を表し、
過去進行形は、過去のある時間に進行中だった行動を表します。

※過去の習慣を表すには…

過去に繰り返し行われたことを表すためには、
過去形や過去進行形を使用することがあります。

たとえば、以下のような文がそれに当たります。

When I was a child, I played soccer every Saturday.
（私が子供の頃は、毎週土曜日にサッカーをした。）- 過去形
He was always studying when I saw him in the library.
（私が彼を図書館で見たとき、彼はいつも勉強していた。）- 過去進行形

このように、過去に繰り返し行われた行動を表すためには、
過去形や過去進行形を使用することができます。ただし、
この場合には、”used to”や”would”などの表現も使用できます。

例：

I used to play soccer every Saturday when I was a child.
（私が子供の頃は、毎週土曜日にサッカーをしていた。）
He would always study when I saw him in the library.
（私が彼を図書館で見たとき、彼はいつも勉強していた。）

英語の物語を含め、
過去形や過去進行形を使うと…

英語の物語では、過去形や過去進行形が一般的に使用されます。
これらの形は、物語の時間軸が過去にあることを示し、
物語の展開を過去の出来事として描写するために使用されます。

たとえば、次のような文章では、過去形が使用されています。

“Once upon a time, there was a little girl named Goldilocks. One day, she went for a walk in the forest and came across a house. She knocked on the door but no one answered, so she went inside. She saw three bowls of porridge on the table and tasted them one by one. The first bowl was too hot, the second was too cold, but the third was just right.”

この例では、物語の時間軸は過去にあるため、
すべての動詞が過去形で書かれています。

また、物語の中で過去進行形を使用することもあります。
これは、物語の中で同時進行している2つ以上の行動を示すために使用されます。
たとえば、

“The birds were singing in the trees as the sun was setting in the west.”

この例では、”were singing”という過去進行形が使用されており、
2つの行動（鳥が歌っていることと太陽が沈んでいること）が
同時に起こっていることを示しています。

「mean, consider, expect, hope, intend, plan, think, want」
といった単語を、過去進行形の形と合わせて使うと、
どのようなことを表せますか？

これらの単語を過去進行形と合わせて使うと、
以下のようなことを表現できます。

mean（意味する）：「…ということを意味していた」
- 例：I was confused by what she said, but she explained that she meant something else.
  （私は彼女が言ったことに混乱したが、彼女は別のことを意味していたと説明した。）
consider（考慮する）：「…を考慮していた」
- 例：We were considering different options when the phone rang.
  （私たちは電話が鳴った時、異なる選択肢を考慮していた。）
expect（予想する）：「…を期待していた」
- 例：I was expecting her to arrive on time, but she was late.
  （私は彼女が時間通りに到着することを期待していたが、遅れた。）
hope（望む）：「…を望んでいた」
- 例：I was hoping to get a promotion, but it didn’t happen.
  （私は昇進を望んでいたが、実現しなかった。）
intend（意図する）：「…を意図していた」
- 例：I was intending to finish my work before going to bed, but I got distracted.
  （私は寝る前に仕事を終えるつもりだったが、気が散ってしまった。）
plan（計画する）：「…を計画していた」
- 例：We were planning to go on a trip next month, but we had to cancel it.
  （私たちは来月旅行に行く予定だったが、中止しなければならなかった。）
think（考える）：「…を考えていた」
- 例：I was thinking about what he said, and I realized he was right.
  （私は彼が言ったことを考えていたら、彼が正しかったと気づいた。）
want（望む）：「…を望んでいた」
- 例：I was wanting to buy a new car, but I didn’t have enough money.
  （私は新しい車を買いたかったが、十分なお金がなかった。）

また、これらの単語を過去進行形の形で使用することで、
これからしようとしていることを表すことができます。ただし、
それぞれの単語によって微妙なニュアンスの違いがあります。
以下に例文を示します。

mean
: I was meaning to call you yesterday, but I got busy.
（昨日あなたに電話しようとしていたのですが、忙しくなってしまいました。）
consider
: I was considering taking a trip to Hawaii next month.
（来月ハワイに旅行することを考えていました。）
expect
: We were expecting to hear back from the client by now.
（今ごろにはクライアントから返事があることを期待していたのですが。）
hope
: I was hoping to finish this project by the end of the week.
（今週の終わりまでにこのプロジェクトを終わらせたいと思っていました。）
intend
: I was intending to apply for that job, but I changed my mind.
（その仕事に応募するつもりだったのですが、気が変わりました。）
plan
: We were planning to have a picnic in the park, but it started raining.
（公園でピクニックをする予定だったのですが、雨が降り出しました。）
think
: I was thinking about going to the gym, but I’m too tired now.
（ジムに行くことを考えていましたが、今は疲れすぎています。）
want
: I was wanting to buy a new car, but I decided to save my money.
（新しい車を買いたかったのですが、お金を貯めることにしました。）

これらの文は、過去進行形を用いることで、
「今後何かをするつもりだったが、それが実現しなかった」
という意味を表しています。

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Q. この文法はどうやって使うのでしょうか？

A. 今回の文法を活用した会話文を見てみましょう。

Were you at the gym this morning?
(今朝、ジムに行ってたの？)

Yes, I was working out when you called me.
(そう、電話がかかってきたときにはちょうどトレーニング中だったよ。)

Oh, sorry for interrupting your workout. Did you have a good session?
(あ、トレーニングを邪魔してごめんね。いい運動だった？)

Yeah, it was pretty intense. I was planning on doing some cardio afterwards, but I ran out of time.
(うん、けっこうハードだった。あのあと有酸素運動をしようと思ってたんだけど、時間切れになっちゃった。)

I see. Well, maybe you can squeeze it in later today.
(なるほど。今日この後、もう少し時間を作れるといいね。)

Yeah, that’s the plan. I was hoping to go for a run in the park this evening, but it’s been raining all day, so I might have to hit the treadmill instead.
(そうだね。今日の夕方は公園でランニングするつもりだったんだけど、一日中雨が降ってるからトレッドミルにしようかな。)

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Q. この記事の要点は？

A. 過去形と過去進行形の使い方について確認しました。

過去形は、過去に完了した出来事や状態を表します。
例えば、
“I went to the store”（私は店に行った）や
“She studied English for five years”（彼女は5年間英語を勉強した）
のように使われます。

一方、過去進行形は、過去のある時点で進行中であった行動を表します。
例えば、
“I was reading a book”（私は本を読んでいた）や
“She was studying English when I called her”
（私が彼女に電話をかけた時、彼女は英語を勉強していた）
のように使われます。
また、過去進行形は、ある時点までの持続的な状態を表すこともあります。
例えば、
“I was living in Tokyo for three years”（私は3年間東京に住んでいた）や
“She was working at that company for a long time”
（彼女は長い間その会社で働いていた）
のように使われます。

一部の動詞（mean、consider、expect、hope、intend、plan、think、want）は、
過去進行形を用いることで、その行為が計画されたが実現しなかった、
あるいは途中で中断されたということを表現することができます。

例えば、
「I was planning to go on a trip to Hawaii, but then I got sick」
（私はハワイ旅行の計画を立てていたけど、病気になってしまった）や、
「She was considering applying for the job, but then she changed her mind」
（彼女はその仕事に応募することを考えていたけど、考えを変えた）
などが挙げられます。

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次回の文法解説は？

過去形と過去完了形

過去形と過去完了形　英語文法解説上級編 part 5

第５回：過去形と過去完了形の使い方を見てみましょう。どのような時に、過去形・過去完了形を使うのか。使う際の注意点等にも気を配りましょう。

この記事を作る際に参考にした文法の解説書になります。
すべて英語で書かれていますが、練習問題が付いてます。
イギリス英語なので、スペル等の表記が異なる部分もありますが、
「使い方を練習したい」「繰り返し問題を解きたい」
という方は、使ってみても良いかもしれません。

リンク

過去形と過去進行形　英語文法解説上級編 part 4