should, ought to, had better を使い分ける 英語文法解説 上級編 part 20

文法解説-上級編
この記事では、英語の学習塾で8年以上の指導経験がある筆者が、分かりやすく易しい英文法解説をしています。ケンブリッジ大学で出版された文法書シリーズを参考にしており、初級編・中級編・上級編のそれぞれを解説しています。簡単なイラストを交え、中学生から社会人まで、幅広い層に対応できる英語の文法学習を提供しています。筆者は生徒たちから「分かりやすい!」と評判であり、その指導経験を活かした文章が魅力です。ぜひ、英語の学習に役立ててみてください。
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第20回:「〇〇すべき」を表す表現の違い

それぞれの表現を使った時のニュアンスの違いを確認してみましょう。

Q. この記事で、一番大事なことって何?

A. 大事なことを、1枚の画像にまとめました。

いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。

should, ought to, had better の違いのまとめ画像

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should, ought to, had better の基本

英語において、何かをすることが望ましい、あるいは最善であると言いたい場合、should, ought to, had betterなどの表現を使うことがあります。しかし、これらの表現には微妙なニュアンスの違いがあり、正しく使い分けることが大切です。以下では、それぞれの表現の使い方と注意点をまとめてみました。

  1. should
    「should」は、義務や強制ではなく、あくまでアドバイスや推奨を表現する時に使われます。また、相手の状況を知らない場合や、自分が正しいと思う場合にも用いられます。例えば、「You should see a doctor.(医者に診てもらうべきだ)」や、「I should go to bed earlier.(もっと早く寝るべきだ)」といった表現が出来ます。
  2. ought to
    「ought to」は、ある行動が望ましいことを表現する場合に使われます。また、相手に対して「should」よりも強い意見を持っている場合に用いられます。例えば、「You ought to study harder.(もっと勉強すべきだ)」や、「We ought to help those in need.(困っている人たちを助けるべきだ)」といったことを伝えたい時に使います。
  3. had better
    「had better」は、もっと強い口調で指示する時に用いられます。また、行動を強く勧めたい場合にも使われます。直前の文脈を含めた助言や警告の表現も可能です。例えば、「You had better be careful.(気をつけるべきだ)」や、「We had better hurry or we will be late.(急がないと遅れるぞ)」などといった表現になります。

以上のように、should、ought to、had betterといった表現は微妙にニュアンスが異なります。そのため、相手の状況や自分自身の意見を考慮して使い分けることが重要です。また、これらの表現は、「must」や「have to」といった義務や強制を表現する表現と区別して使うことが大切です。

should, ought to, had better を使う

1.「should」と「ought to」は、義務や推奨事項、可能性について話すときにしばしば使われますが、「should」の方が一般的です。ただし、特に義務について話す場合には「ought to」が使われます。一方、確実性が高い場合には「must」が使われ、「should」や「ought to」は使われません。また、アドバイスをするときには「I should」と使うことが多く、疑問文では「should」が好まれます。

2.過去に起こらなかったことについて話す場合には、「should / ought to + have +過去分詞」を使い、否定文では「shouldn’t/oughtn’t to + have + 過去分詞」になります。また、「〇〇しているはずだ」のように、期待を表す時についても同じ形式を使うことができます。

3.「申し出についてどう思うか」といったことや、アドバイスを求める質問に対して「should」を使うことができます。この場合、類似した意味の「shall」を使うこともできます。

4.「had better」は、「should」「ought to」の代わりに使われ、特に話し言葉でよく使われます。また、緊急性の高い場合や要求に対して使われることが多いです。否定形は「had better not」であり、質問形式では主語が「had」の後に来ます。

これらの使い方や注意点を覚えて、自然な英語表現を身につけましょう。

例文

  1. Obligation and recommendation:
  • You should / ought to wear a mask when you go out in public. (general recommendation)
  • According to the doctor, you should take the medicine twice a day. (outside authority recommendation)
  • I should leave early tomorrow, if I were you. (giving advice with “I”)
  • What should I do if I have any problems? (question seeking advice)
  1. Regret and criticism:
  • We should / ought to have studied harder for the test. (regret)
  • You shouldn’t have eaten all the cake. (criticism)
  1. Probability:
  • It should / ought to be sunny tomorrow. (probability)
  • The train should / ought to arrive on time. (probability)
  1. Urgency and demands:
  • You’d better hurry if you don’t want to miss the train. (urgency)
  • We’d better leave now if we want to avoid the traffic. (urgency)
  • You’d better not be late again or you’ll be in trouble. (demand/threat)
  1. Expectation:
  • If he left on time, he should / ought to have arrived by now. (expectation)
  1. Offers and confirmation:
  • Should I pick up some groceries for you while I’m at the store? (offer)
  • Who should I contact if I have questions? (request for confirmation)
  1. Past actions:
  • We should / ought to have listened to our parents’ advice. (regret for not following past advice)
  • If we had left earlier, we should / ought to have avoided the traffic. (hypothetical past action)

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Q. この文法はどうやって使うのでしょうか?

A. 今回文法を活用した会話文を見てみましょう。

Hey, have you finished your project yet?
(ねえ、もう課題は終わった?)

No, not yet. I’m planning to work on it later tonight.
(まだやってないんです。今晩やろうと思っています。)

You should finish it soon. The deadline is tomorrow.
(早めに終わらせるべきだよ。締め切りは明日だし。)

Yeah, I know. I should have started earlier. I’ll try to finish it as soon as possible.
(そうだね。もっと早く始めればよかったよ。なるべく早く終わらせたいなぁ。)

You had better finish it tonight. Don’t forget to double-check everything before you submit it.
(そうだね。今晩中に終わらせた方がいいよ。提出する前に必ず確認を忘れないようにね。)

Good point. I had better not rush it and make sure it’s all correct.
(よく言われました。急いでやりすぎずに、ちゃんと出来たかを確認すべきだね。)

Exactly. Had we better go over the instructions again, just to be sure?
(そうだね。もう一度課題を確認してみよう。念の為にね。)

Yes, that’s a good idea. We should make sure we’ve followed everything correctly.
(うん、そうだね。課題の内容を守っているか確認しよう。)

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Q. この記事の要点は?

A. should, ought to, had better の使い分けを確認しました。

① 「should」「ought to」は、義務や推奨事項、可能性を話す場合に使われる。
② 特に、話し言葉では「ought to」がよく使われ、義務を話す場合に使われる。
③ 「〇〇すべきでした」ということを表現する場合にも使われる。
④ 「had better」は、特に話し言葉で、何かをすることが良いと思う場合に使われる。否定形は「had better not」となり、疑問文では主語が「had」の後に来る。

次回の文法解説は?

この記事を作る際に参考にした文法の解説書になります。
すべて英語で書かれていますが、練習問題が付いてます。
イギリス英語なので、スペル等の表記が異なる部分もありますが、
「使い方を練習したい」「繰り返し問題を解きたい」
という方は、使ってみても良いかもしれません。

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