数量を表す形容詞を使いこなす 英語文法解説 上級編 part 50

文法解説-上級編

この記事では、英語の学習塾で8年以上の指導経験がある筆者が、分かりやすく易しい英文法解説をしています。ケンブリッジ大学で出版された文法書シリーズを参考にしており、初級編・中級編・上級編のそれぞれを解説しています。簡単なイラストを交え、中学生から社会人まで、幅広い層に対応できる英語の文法学習を提供しています。筆者は生徒たちから「分かりやすい!」と評判であり、その指導経験を活かした文章が魅力です。ぜひ、英語の学習に役立ててみてください。

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第50回:much, many, a lot of, lots を使い分ける

どのような使い分けのルールがあるのか。
例外はあるのか。それぞれ確認を進めてみましょう。

Q. この記事で、一番大事なことって何?

A. 大事なことを、1枚の画像にまとめました。

いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。

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「much」「many」「a lot of」「lots of」を活用した表現

  1. 肯定文では、一般的に「much」や「many」ではなく、「a lot of」や「lots of」が用いられます。ただし、例外もあります。例えば、学術的な文章などのフォーマルな場合は、「much」と「many」が好まれます。また、不可算名詞には「a large/considerable/substantial amount of」を、複数形名詞には「a large/considerable/great/substantial number of」を用いることもできます。
  2. 「many」は、冠詞「the」や所有格の「my」「its」「his」「her」などと複数形の可算名詞に続けて使用することができます。「many a」というフレーズを用いて、単数形名詞に対して複数のイベントや多数の人々や物を指すことができます。
  3. 「a good/great many」は、複数形名詞に続けて、多数を強調するために使います。「a good/great deal of」は、単数形または不可算名詞に続けて、大量を強調するために使います。
  4. 「far」は、複数形の可算名詞の前に「too many」、不可算名詞の前に「too much」をつけた場合に使用します。
  5. 不可算名詞や複数形の可算名詞に対して、「a lot of」や「lots of」の代わりに「plenty of」を使用することができます。ただし、「plenty of」は「十分である」という意味を持つため、文脈によっては使用しない方が適切です。

以上が、英語の表現における「much」「many」「a lot of」「lots of」などの適切な使い方についての解説です。

具体例

  1. 肯定文・公式な文章
  • Informal context
    : I bought a lot of books at the bookstore yesterday.
  • Formal context
    : Much debate has been had about the impact of social media on mental health.
  1. 可算名詞の複数形・manyと単数形の名詞
  • Following a plural countable noun
    : Among the many restaurants in the city, I recommend this one.
  • Using “many a” with a singular noun
    : Many a time have I tried to quit smoking.
  1. 強調する表現
  • Emphasizing a large number with a plural noun
    : He has a great many followers on social media.
  • Emphasizing a large amount with a singular noun
    : A great deal of effort was put into organizing the charity event.
  1. far を使う
  • Using “far” with too many + plural countable noun
    : Far too many people are still hesitant to get vaccinated.
  • Using “far” with too much + uncountable noun
    : Far too much money is being wasted on unnecessary expenses.
  1. plenty of を使う
  • Using “plenty of” with plural countable noun
    : There are plenty of good restaurants in this area.
  • Using “plenty of” with uncountable noun
    : We have plenty of time to finish the project.

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Q. この文法はどうやって使うのでしょうか?

A. 今回文法を活用した会話文を見てみましょう。

How much time do you spend on social media every day?
(1日にソーシャルメディアでどれだけの時間を過ごしますか?)

A good deal of time, unfortunately. I should probably spend more time studying instead.
(残念ながら、かなりの時間を費やしています。勉強にもっと時間を費やすべきですね。)

Yeah, I know what you mean. I used to spend many hours on social media too, but I realized it was taking up too much of my time.
(うん、分かるよ。私も以前はソーシャルメディアで多くの時間を費やしていたけど、それが私の時間を取りすぎていることに気づいたんだ。)

That’s true. Far too many people get addicted to it and end up wasting a lot of their time.
(そうだね。あまりにも多くの人がそれに中毒になり、多くの時間を浪費してしまうんだ。)

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Q. この記事の要点は?

A. 数量を表す形容詞の使い方を確認しました。

  • 肯定文においては、「a lot of」と「lots of」が、「much (of)」や「many (of)」よりも好まれます。ただし、正式な文脈、例えば学術的な文章においては、「much (of)」や「many (of)」が好まれます。また、「a large/considerable/substantial amount of」(不可算名詞と一緒に)、または「a large/considerable/great/substantial number of」(複数名詞と一緒に)のようなフレーズも使用できます。
  • 「Many」は、時間表現や数+「of」(例えば、thousands of voters, millions of pounds)と一緒に使用されることが多いです。
  • 「Many」は、冠詞の「the」、所有格の「my」「its」「his」「her」など、複数の数えられる名詞と一緒に使用されます。「many a」は、単数名詞と一緒に使用され、繰り返しの出来事や多数の人や物を話すために使用されます。
  • 「A good/great many」は、大量のことを強調するために使用され、「a good/great deal of」は、大量のことを強調するために使用されます。
  • 「Far」は、複数の数えられる名詞の「too many」と不可算名詞の「too much」との前に使用されます。
  • 「Plenty of」は、「十分な、もしくはそれ以上の」意味を持ち、不可算名詞や複数の数えられる名詞と一緒に使用されますが、特定の文脈では使用されないことがあります。

次回の文法解説は?

all, whole, every, each を使い分ける。

この記事を作る際に参考にした文法の解説書になります。
すべて英語で書かれていますが、練習問題が付いてます。
イギリス英語なので、スペル等の表記が異なる部分もありますが、
「使い方を練習したい」「繰り返し問題を解きたい」
という方は、使ってみても良いかもしれません。

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