Must と have to の使い分け 英語文法解説 上級編 part 18

文法解説-上級編
この記事では、英語の学習塾で8年以上の指導経験がある筆者が、分かりやすく易しい英文法解説をしています。ケンブリッジ大学で出版された文法書シリーズを参考にしており、初級編・中級編・上級編のそれぞれを解説しています。簡単なイラストを交え、中学生から社会人まで、幅広い層に対応できる英語の文法学習を提供しています。筆者は生徒たちから「分かりやすい!」と評判であり、その指導経験を活かした文章が魅力です。ぜひ、英語の学習に役立ててみてください。
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第18回:must, have to これらの表現が表すこと。

これらの表現は、一体どのように活用できるのでしょうか?

Q. この記事で、一番大事なことって何?

A. 大事なことを、1枚の画像にまとめました。

いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。

must, have to のまとめ画像

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Must と have to の基本と違い

英語には、”must”と”have to”の2つの表現があります。これらは非常に似た意味を持っていますが、微妙なニュアンスの違いがあります。以下では、”must”と”have to”の基本的な使い方と注意点を解説します。

【must の使い方】

・強制的なルールや法律に基づく義務を表す
ex) You must wear a helmet when riding a motorcycle.
(バイクに乗る時はヘルメットをかぶる必要があります。)
・自分自身の意志や判断に基づく推薦や助言を表す
ex) I must finish this report by tomorrow.
(私は明日までにこのレポートを仕上げなければなりません。)
・疑問文や否定文で、驚きや強調を表す
ex) Must you always be so critical?
(あなたはいつもそんなに批判的でなければならないのですか?)
ex) I must say, that’s quite impressive.
(言わせてもらえれば、それはかなり印象的です。)

【have to の使い方】

・強制的なルールや法律に基づく義務を表す
ex) I have to pay my taxes by April 15th.
(4月15日までに税金を支払わなければなりません。)
・習慣や状況に基づく義務を表す
ex) I have to work on Saturdays.
(土曜日には仕事をしなければなりません。)
・自分自身の意志や判断に基づく義務を表す
ex) I have to lose weight.
(私は体重を減らさなければならない。)
・疑問文や否定文で、強調を表す
ex) Do I have to do everything around here?
(私はここで何でもやらなければならないのですか?)
ex) I don’t have to listen to your advice.
(あなたのアドバイスを聞かなければならないわけではありません。)

注意点

・”must”と”have to”は、同じ意味を持つ単語であるため、ほとんどの場合、互換的に使うことができます。ただし、”must”は少しフォーマルな印象を与えるため、より正式な文書や場面で使用されることが多いです。
・”have to”は、過去形”had to”や、未来形”will have to”、否定形”don’t have to”などの活用形があります。
・”must”と”have to”は、否定文で意味が異なります。”must not”は、「絶対に〜してはいけない」という意味になりますが、”don’t have to”は、「〜する必要がない」という意味になります。例えば、”You must not smoke in here”は「ここでタバコを吸ってはいけません」という意味ですが、”You don’t have to smoke in here”は「ここでタバコを吸う必要はありません」という意味になります。

「Must」と「have (got) to」の違い

  1. 「must」と「must not」は、正式な規則や警告で使用されます。また、会議や社交イベントなどの将来の予定を提案する際にも使用されます。時には、「I must charge my phone.」など、自分に何かを思い出させるために使用することもあります。
  2. 過去に起こったことについては、「must + have + 過去分詞」を使用します。現在起こっていることについては、「must be + 現在分詞」を使用し、「must be going to」または「must be + 現在分詞」を使用して将来に起こることを表現します。また、「must be」または「have (got) to be」を使用して現在の状況を表現します。
  3. 否定的な答えを期待する質問に対しては、「have (got) to」が一般的に使用されます。批判を含む質問には、「have to」または「must」が使用されます。
  4. 「have to」と「have got to」は、時に使用が可能ですが、「have to」は頻度副詞とともに使用され、「had to」は過去形で使用されます。「have」が「I’ve」のように省略された場合には、「got」を含める必要があります。また、「have got to」は、他の助動詞とは併用できません。

例文

  1. 正式な規則や警告:
  • Bookings must be made at least seven days before departure.
  • The government must not be allowed to appoint judges.
  1. 結論を述べる:
  • That’s not Clara’s car. She must have borrowed it from her parents.
  • You can’t find your keys? They must be in your pocket.
  1. 否定的な答えを期待する:
  • Do we have to stay late tonight? (or Have we got to stay late tonight?)
  • Do you have to be so loud? (formally Must you be so loud?)
  1. “have to” を活用する:
  • I often have to work on weekends to finish my projects.
  1. “have got to” を活用する:
  • I’ve got to go to the bank before it closes.
  • They’ve got to be kidding if they think I’ll work for free.
  • I don’t have time to do this right now, I’ve gotta run.

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Q. この文法はどうやって使うのでしょうか?

A. 今回文法を活用した会話文を見てみましょう。

Hey, do we have to submit the report by tomorrow?
(ねぇ、レポートって明日までに提出だっけ?)

Yes, we have to. It’s a formal rule and the deadline is set for tomorrow.
(そうだよ。規則で明日が期日だって。)

Okay, got it. I must finish it tonight then.
(分かった・じゃあそのレポート終わらせないと。)

You must indeed. It must be ready by tomorrow morning.
(そうだね。明日の朝までには終わらせないとね。)

I know, I know. I’m just worried because I have a lot of other things to do tonight.
(そうだね。心配なのは、他にもやることがたくさんあって…)

Well, you have to manage your time better. You often have to work late, don’t you?
(時間の管理を上手くしないといけないね。よく遅くまで作業するんでしょ?)

Yes, I do. But tonight I’ve got to finish this report.
(うん。とりあえず、今晩はレポート終わらせないと。)

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Q. この記事の要点は?

A. must と have to の違いについて確認しました。

①「must」と「must not」は正式な規則や警告で使用し、将来の予定提案にも使われる。
②過去は「must have」、現在は「must be」を使用。
③否定的な答えを期待する質問には「have (got) to」が使われる。
④頻度副詞と使用する場合には「have to」、過去形で使用する場合には「had to」を使う。

次回の文法解説は?

この記事を作る際に参考にした文法の解説書になります。
すべて英語で書かれていますが、練習問題が付いてます。
イギリス英語なので、スペル等の表記が異なる部分もありますが、
「使い方を練習したい」「繰り返し問題を解きたい」
という方は、使ってみても良いかもしれません。

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