副詞を文中・文頭で使う時のルール 英語文法解説 上級編 part 75

文法解説-上級編
この記事では、英語の学習塾で8年以上の指導経験がある筆者が、分かりやすく易しい英文法解説をしています。ケンブリッジ大学で出版された文法書シリーズを参考にしており、初級編・中級編・上級編のそれぞれを解説しています。簡単なイラストを交え、中学生から社会人まで、幅広い層に対応できる英語の文法学習を提供しています。筆者は生徒たちから「分かりやすい!」と評判であり、その指導経験を活かした文章が魅力です。ぜひ、英語の学習に役立ててみてください。
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第75回:副詞がなぜ文頭で使われるのか。

今回も、前回に引き続き、副詞の使い方のルールに目を向けてみましょう。

Q. この記事で、一番大事なことって何?

A. 大事なことを、1枚の画像にまとめました。

いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。

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副詞の位置 文頭・文中にある時

副詞の位置には3つの主な位置があります。前回は終わりの位置(End position)について解説しましたが、今回は前置位置(Front position)と中間位置(Mid position)について説明します。

前置位置(Front position)

ほとんどの種類のアドバーブは、文の前置位置に配置されることが一般的です。特に次のような場合に使われます。

  • 接続副詞
    接続副詞は、前の文との論理的な関係を明確に示す役割を果たします。
    例:The value of the yen has fallen. As a result, Japan faces a crisis.(円の価値が下落したため、日本は危機に直面しています。)
  • 時間や場所を表す副詞
    時間や場所を示す副詞は、以前の時間や場所に関する追加情報を提供します。
    例:The last few days have been hot. Tomorrow the weather will be much cooler.(ここ数日は暑かったです。明日の天気はずっと涼しいでしょう。)
  • 個人的な意見を表す副詞
    コメントや視点を示す副詞は、話し手の発言に対する態度を強調します。
    例:She has just heard that her sister is ill. Presumably, she will want to go home.(彼女は姉が病気だと聞いたばかりです。おそらく、彼女は帰りたいと思うでしょう。)

ただし、これらの副詞には他の位置も可能です。一部の単語は、コメントの副詞または方法の副詞として使用できます。コメントの副詞の場合、通常は前置位置に配置されますが、他の位置に配置することもあります。また、文全体に関連するようです。方法の副詞の場合、通常は終わりの位置に配置され、動詞を修飾します。例を比較してみましょう。

  • Naturally, I’ll do all I can to help.(当然、私はできる限りの助けをします。)
  • The radioactive gas occurs naturally in many areas.(放射能ガスは自然に多くの地域で発生します。)

他にも、clearly、curiously、frankly、honestly、oddly、plainly、seriouslyなどの単語があります。

特別な強調や焦点を置くためには、通常中間位置に配置される副詞や終わりの位置に配置される副詞を、前置位置に配置することもあります。例えば、「In May, Maxine had a baby.」(5月にマキシンは赤ちゃんを産みました)や「Regularly, Helena works on several paintings at once.」(ヘレナは定期的に複数の絵画に取り組んでいます)などです。

中間位置(Mid position)

以下の種類のアドバーブは、中間位置に配置されることが一般的です。

  • 程度を示す副詞(ほとんど、ほとんど〜ない、ほとんど、かなり、ほとんど〜ないなど):
    例:The street lighting was so bad that we almost missed the turning.(道路の照明が非常に悪かったため、私たちはほとんど曲がり道を見逃すところでした。)ただし、completely、enormously、entirely、greatly、slightlyなど一部の副詞は終わりの位置に配置することもできます。
  • イベントの順序を示す副詞(first、last、nextなど):これらも終わりの位置に配置することができますが、イベントの時間を示すフレーズがある場合は通常、その前に配置されます。
    例:I first met her in 1997.(1997年に彼女に初めて会いました。)ただし、行動の一覧を示す場合を除き、これらを前置位置に配置することはありません。
  • 頻度を示す副詞(ほとんど、滅多に、しばしば、めったにない、定期的になど)および常に、決して:
    例:We hardly ever see Kaspar nowadays, he’s so busy at the office.(最近はカスパーにほとんど会えません。彼はオフィスで忙しいのです。)ただし、不特定の頻度を示す副詞句(例:as a rule、on many occasions、from time to time、every so often)は通常、前置位置または終わりの位置に配置されます。

ただし、長い副詞句(節を含む)、前置詞句、名詞句などを中間位置に配置することはほとんどありません。通常は終わりの位置や前置位置に配置され、強調をする場合には前置位置に配置されます。

副詞の位置は文の明確な意味伝達とスタイルの明瞭さに重要な影響を与えます。正確な位置の選択には注意が必要です。

具体例

  1. Front position:
  • Connecting adverb: However, I still believe we can find a solution.
  • Time adverb: Yesterday, I went for a walk in the park.
  • Place adverb: There, you will find the answers you’re looking for.
  • Comment adverb: Frankly, I don’t think it’s a good idea.
  • Viewpoint adverb: Personally, I prefer the original version. Additional example: Surprisingly, the team managed to win against all odds.
  1. Mid position:
  • Degree adverb: The coffee is quite hot, be careful.
  • Adverb indicating the order of events: Firstly, let’s discuss the budget.
  • Adverb of frequency: They rarely go out to restaurants. Additional example: They almost missed the train because they arrived late.

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Q. この文法はどうやって使うのでしょうか?

A. 今回文法を活用した会話文を見てみましょう。

Did you hear about Sarah’s new job?
(サラの新しい仕事のこと聞いた?)

Yes, she just told me. Apparently, she’ll be working overseas.
(うん、彼女から話を聞いたよ。どうやら海外で働くことになるみたいだよ。)

Overseas? That’s exciting! When is she leaving?
(海外?それは興奮するね!いつ出発するの?)

She’s leaving next month. I think she’s a bit nervous, though.
(来月出発するんだ。でも、彼女は少し緊張してるみたいだよ。)

Naturally, it’s a big change. I’m sure she’ll do great, though.
(当然だよ。大きな変化だからね。でも、きっと彼女は素晴らしい仕事をするよ。)

I hope so. She’s been preparing for this opportunity for a long time.
(そう願ってるよ。彼女はこの機会に向けて長い間準備してきたんだ。)

Well, I wish her the best of luck. I’ll miss seeing her regularly.
(じゃあ、彼女に幸運を祈っておこう。定期的に会えなくなるのは寂しくなるな。)

We hardly ever see her nowadays, so it won’t be much different.
(最近はほとんど彼女に会えないから、そんなに変わらないよ。)

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Q. この記事の要点は?

A. 文中での副詞の位置について確認しました。

Position of adverbs:

  1. Front position:
  • Connecting adverbs clarify the logical relation to the previous sentence.
  • Time and place adverbs provide additional information about a previous reference.
  • Comment and viewpoint adverbs highlight the speaker’s attitude.
  • Some words can function as both comment adverbs and adverbs of manner, with front position for comment and end position for manner.
  1. Mid position:
  • Degree adverbs, indicating the degree or intensity of something, usually go in mid position.
  • Adverbs indicating the order of events can also go in mid position, often before a time phrase.
  • Adverbs of frequency, indicating how often something happens, generally go in mid position.
  • Long adverbials, including clauses and prepositional/noun phrases, are typically placed in end or front position for emphasis.

次回の文法解説は?

時や場所を表す副詞を使うときのルール

この記事を作る際に参考にした文法の解説書になります。
すべて英語で書かれていますが、練習問題が付いてます。
イギリス英語なので、スペル等の表記が異なる部分もありますが、
「使い方を練習したい」「繰り返し問題を解きたい」
という方は、使ってみても良いかもしれません。

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