「…まで」を表す英語表現は、複数ある。 英語文法解説 中級編 part 120

文法解説-中級編
この記事では、英語の学習塾で8年以上の指導経験がある筆者が、分かりやすく易しい英文法解説をしています。ケンブリッジ大学で出版された文法書シリーズを参考にしており、初級編・中級編・上級編のそれぞれを解説しています。簡単なイラストを交え、中学生から社会人まで、幅広い層に対応できる英語の文法学習を提供しています。筆者は生徒たちから「分かりやすい!」と評判であり、その指導経験を活かした文章が魅力です。ぜひ、英語の学習に役立ててみてください。
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第120回:「b_」「u____」「b_ t__ t___」を使い分ける

「…まで」を表す言葉も、それぞれニュアンスが異なります。
意味の違いを丁寧に確認してみましょう。

Q. この記事で、一番大事なことって何?

A. 大事なことを、1枚の画像にまとめました。

いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。

「…まで」を表す言葉のまとめ画像

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Q. 「…まで」を表す英語表現って、何?

A. 「by」「until (till)」「by the time」
になります。

それぞれの表現が表す意味を確認してみましょう。

「by」「until (till)」「by the time」が表す意味

  • by:「(決められた期限)までに」
    ex) We’d better hurry. We have to be home by 5 o’clock.
    (急いだほうが良い。私達は5時までに家に帰らないといけない。)
    ※「by」を使うと、「タイムリミットに遅れてはいけない」
    といったニュアンスを表すことが出来ます。
  • until (till):「…まで(〇〇が続いている)」
    ex) I couldn’t get up this morning. I stayed in bed until half past ten.
    (今朝は起きることが出来なかった。10時半まで布団でグダグダしてた。)
    ※「until」を使うと、「その時までずっと何かが続いていた」
    というニュアンスを表します。
  • by the time:「…までには/…する頃には」
    ex) It’s too late to go to the bank now.
    By the time we get there, it will be closed.
    (銀行に行くには遅すぎる。銀行に着く頃には閉まっているだろう。)
    ※「by the time」と同じ意味として、
    「by then」や「by that time」も使うことが出来ます。

それぞれの言葉が表す意味合いを、
例文を通して見直してみましょう。

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Q. これらの表現を使うと、どんな文ができるの?

A. 例文を何個か書いておきます。

  • I have to be at the airport by 8:30.
    (8:30までに空港に着かないといけない。)
  • Let me know by Saturday whether you can come to the party.
    (パーティーに来れるかどうか、土曜日までに教えて。)
  • It’s too late to go shopping. The shops are open only until 5:30 today.
    They’ll be closed by now.
    (買い物に行くには遅すぎる。その店は今日は5:30までしか開いてない。
    今頃は閉まっているだろう。)
  • Last night I watched TV until midnight.
    (昨夜は深夜までテレビを見てた。)
  • By the time I got to the station, my train had already left.
    (駅に着いた時には、電車はすでに発車していた。)
  • By the time the police arrived, the two men had disappeared.
    (警察が着いた時には、二人の男はその場から立ち去っていた。)

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Q. これらの表現は、どんな時に使えるの?

A. この表現が使える場面をイラストにしてみました。

イラストで分かる「…まで」を表す言葉

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補足:イラストの日本語訳

※注)多少、意訳しております。

What do you want to do this year?
(今年はどんなことをしたい?)

I want to keep learning something new until the end of this year.
How about you ?
(1年が終わるまでずっと何か新しいことを学び続けたいかな。
あなたはどう?)

I want to start learning English by March, and
I wish I could speak English fluently by September.
(3月までには英語を学び始めたいな。
9月までに流暢に英語を話せていたら良いかなぁ。)

Did you say the same thing last year, didn’t you?
(去年も同じようなことを言ってなかったっけ?)

I did, but I couldn’t do that last year.
That’s why I want to achieve this goal this time.
(言ってた。けど、去年は出来なかった。
だからこそ、今年は目標を達成したいんだ。)

What will you do if you can’t achieve that goal by that time?
(その時までに目標を達成できなかったらどうするんだろう?)

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Q. この記事の要点は?

A. 「…まで」を表す表現を確認しました。

「by the time」を使った後の時制には、注意が必要です。
未来のことを表している時に、「現在形」であることを覚えておきましょう。
実際に会話で使う時のことを想定して、使い慣れておくことが大切です。

文法は、スポーツで言うところのルールブックみたいなもの。
英語学習のゴールは、英語を使えるようにすること!
英語を使うとは、スポーツで言うと、試合に出るようなもの。
試合にでる、つまり、会話で活用できるようにするためには、
練習をしないといけません。
文法を自由自在に活用するために、
第二言語習得理論という学問の観点から作られた、
一人でもスピーキングの基礎練習ができる参考書があります。
参考書も、自分に合った物を選ぶことが大切ですが、
英会話に割く時間がない方は、
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次回の文法解説は?

この記事を作る際に参考にした文法の解説書になります。
すべて英語で書かれていますが、練習問題が付いてます。
イギリス英語なので、スペル等の表記が異なる部分もありますが、
「使い方を練習したい」「繰り返し問題を解きたい」
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