英語で何かを比べる時の基本をおさらい 英語文法解説 中級編 part 105

文法解説-中級編
この記事では、英語の学習塾で8年以上の指導経験がある筆者が、分かりやすく易しい英文法解説をしています。ケンブリッジ大学で出版された文法書シリーズを参考にしており、初級編・中級編・上級編のそれぞれを解説しています。簡単なイラストを交え、中学生から社会人まで、幅広い層に対応できる英語の文法学習を提供しています。筆者は生徒たちから「分かりやすい!」と評判であり、その指導経験を活かした文章が魅力です。ぜひ、英語の学習に役立ててみてください。
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第105回:比較級の文の作り方の基本

自分が考えている基準より、高いのか、低いのか。
こういったことなどを英語で言い表す方法のおさらいです。

Q. この記事で、一番大事なことって何?

A. 大事なことを、1枚の画像にまとめました。

いちいちノートにまとめるのが面倒だという方、また、
ノートにまとめることが苦手だという方は、ご活用ください。

比較級の文の作り方のまとめ画像

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Q. 英語で何かを比べる時には、どうするの?

A. 形容詞に「-er」を付けたり、「more」を付けたりします

「-er」を付けた言葉の後や、「more」を使った後で、
「than」を使い、「〜よりも」を表すことも出来ます。

「-er」を付けるときと、「more」を使う時の区別も含めて、
おさらいをしてみましょう。

「-er」を付ける時と、「more」を使う時の違い

  • 「-er」を付ける時
    → 「ア・イ・ウ・エ・オ」の音(=音節)が1個の単語の時
    (cheap – cheaper / fast – faster / large – larger など)
  • 「more」を使う時
    → 「ア・イ・ウ・エ・オ」の音(=音節)が2個以上の単語の時
    (more serious / more often / more expensive)
    → 「-ly」で終わる副詞の時
    (more slowly / more seriously / more easily)
「-er」でも「more」でもどちらでも良い形容詞もある。
  • clear / narrow / quiet / shallow / simple

これらの単語は、「-er」でも「more」でも、
どちらを使っても大丈夫です。

「-er」や「more」を使わずに、単語が変化するものもある。

  • good / well → better
  • bad / badly → worse
  • far → further (farther)

※「further」には「追加の」といった意味合いもあります。

例文を見ながら、英語での比べ方を確認してみましょう。

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Q. これらの表現を使うと、どんな文ができるの?

A. 例文を何個か書いておきます。

  • The weather is too cold here. I’d like to live somewhere warmer.
    (ここの気候は寒い。どこか暖かいところに住みたい。)
  • The hotel was surprisingly cheap. I expected it to be more expensive.
    (ホテルの値段は驚くくらい安かった。もっと高いと思ってた。)
  • I like living in the country. It’s more peaceful than living in a town.
    (田舎の方に住むのが好きだ。町中に住むよりも落ち着く。)
  • Health and happiness are more important than money.
    (健康と幸せは、お金よりも重要だ。)
  • Your work isn’t very good. I’m sure you can do better.
    (あなたの仕事の取り組みは良くない。もっと出来るはずだよ。)
  • There were a lot of people on the bus. It was more crowded than usual.
    (バスには多くの人がいた。いつもよりも混んでいた。)

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Q. これらの表現は、どんな時に使えるの?

A. この表現が使える場面をイラストにしてみました。

イラストで分かる比較表現の使い方

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補足:イラストの日本語訳

※注)多少、意訳しております。

I want to be wealthier than any other people around me.
(自分の周りにいるどんな人よりも豊かになりたいな。)

Is it really important to be wealthier than others?
(他の人より豊かになることは、本当に大事なのかな?)

I want to buy more precious bags than I have now.
(今持っているカバンよりも高いカバンが欲しいな。)

Why are you going to buy a precious one?
I don’t think it’s needed to buy such a thing.
(何で高いものを買いたいんだろう?
そんなものを買う必要は無いと思うんだけど。)

I want to be richer to make my life better.
(自分の人生をより豊かにするためにお金持ちになりたいんだ。)

I don’t think you need to be richer to live better days.
(良い日々を送るのに、お金持ちになる必要は無いと思う。)

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Q. この記事の要点は?

A. 比較級を使った文について確認しました。

もし、今回の内容を忘れてしまっていたら、過去記事等も活用しながら、
基礎を身に付けておくようにしましょう。

文法は、スポーツで言うところのルールブックみたいなもの。
英語学習のゴールは、英語を使えるようにすること!
英語を使うとは、スポーツで言うと、試合に出るようなもの。
試合にでる、つまり、会話で活用できるようにするためには、
練習をしないといけません。
文法を自由自在に活用するために、
第二言語習得理論という学問の観点から作られた、
一人でもスピーキングの基礎練習ができる参考書があります。
参考書も、自分に合った物を選ぶことが大切ですが、
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次回の文法解説は?

この記事を作る際に参考にした文法の解説書になります。
すべて英語で書かれていますが、練習問題が付いてます。
イギリス英語なので、スペル等の表記が異なる部分もありますが、
「使い方を練習したい」「繰り返し問題を解きたい」
という方は、使ってみても良いかもしれません。

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